魔女の笑窪

東京で裏稼業のコンサルタントをする水原。彼女には、掟破りの島抜けをしたという、誰にも言えない過去があった-。迫り来る「地獄島の番人」。東京裏社会を舞台に必死の逃亡劇がいま始まる!(Amazon.co.jp)

終わり方で評価が下がった。

 ストーリー展開とは別に、一気に読ませる筆力は確かにあるように思う。が、登場人物にもうひとつ魅力を感じることができずに、作品世界に入らず一歩引いて眺めているような感覚が常にあった。

 クライマックス部の描写が足りず、登場人物たちのバックグラウンドが希薄になってしまって、これからすべてがわかると思ったところで「あと○○ページで終わらせないと」といわれているかのように強引に幕引きされてしまった。

 表紙に惹かれて購入し、読み始め、終わりと徐々に★が少なくなってしまった残念なパターンであった。

                        1. +

魔女の笑窪
著者: 大沢在昌
評価: ★★