誰にでも秘密がある

女子大生だがジャズシンガーとしてクラブで歌っているハン・ミヨン(キム・ヒョジン)は、歌いながら観客の中に理想の男性がいないか探していた。そんなある日、画廊のオーナーであるスヒョン(イ・ビョンホン)を客席に見つけ、猛烈なアタックをしかける。(Yahoo!ムービー)

 韓国のスターチェ・ジウ、イ・ビョンホンが共演。予備知識無しに鑑賞したのだけれど、予想していたようなストーリーとは外れたエッチなコメディ作品であった。3人姉妹と一人の男の乱れた恋愛関係が軽く描かれており、全体の内容にしてもオチのつけ方にしても(個人的にはおちているのか甚だ疑問だが)韓国のお国柄でOKだったのか?と要らぬ心配をしてしまった。

 イ・ビョンホンの演じる役柄は、彼だからギリギリの現実味を残しているような気もするが、基本的にありえないようなうらやましい役(オチのつけどころも「ありえない」ところに持っていっているわけだが)。端正な顔立ちからは想像しにくいが、『美しい夜、残酷な朝』で見せた演技などからも、チャレンジ精神の旺盛な人なのだろうと思う。
 三女役に『千年湖』のキム・ヒョジンが出演しているが、千年湖とはうってかわった馬鹿っぽい女の演技で同じ人とは思えない変わりっぷりを見せてくれた。
 しかし、なんといってもびっくりだったのがチェ・ジウ。そこまでやっちゃうのか!と驚いた。日本の女優はあれだけ人気でたらああいうことはできないだろうなぁ。

 ストーリーの見せ方はちょっと趣向を凝らしており、おもしろい表現だと思った。事象そのものには変化は無いが、誰の視線で見るかによって見え方感じ方がまるで違うのだという、当たり前でありながら見落としがちなことを上手く物語化していたのではないだろうか。とはいえ、あの終わり方はいかがなものか。思い切りずっこけた。強引にもほどがあるだろう。特に、チェ・ジウ、なんでそこに行くんだ?

                        1. +

誰にでも秘密がある
監督: チャン・ヒョンス
出演: イ・ビョンホン 、チェ・ジウ 、チュ・サンミ 、キム・ヒョジン 、チョン・ジェヒョン
評価: ★★★