ダニー・ザ・ドッグ
5歳の時に誘拐され、バート(ボブ・ホスキンス)という男の奴隷として、犬のような扱いを受けて育てられたダニー(ジエット・リー)。成長した彼はアンダーグラウンドの格闘技場で戦って、バートのために金を稼いでいた。(Yahoo!ムービー)
ジェット・リー主演、リュック・ベッソン製作・脚本。共演はモーガン・フリーマン。
ジェット・リーがHEROでの役柄からは想像も出来ないような見事な演技を見せている。ジェット・リー演じるダニーを優しく「人」へと導くモーガン・フリーマンの演技とあいまって、役者の魅力が堪能できる作品である。
とても40過ぎには思えないジェット・リーの子犬っぷりにやられた人も多いはずだ。徐々に心を開き、人間らしさを取り戻していくくだりは見ていてなんとも気持ちよく、ニコニコしてしまいそうであった。
盲目の設定であるモーガン・フリーマンから感じる暖かな視線がフィルムから感じられ、こんな親父になりたい、と思わせられる。
脚本や設定にはツッコミどころが満載なのだが、彼等の魅力に引っ張られて、それらのアラ探しをするより作品が語ろうとしていることに素直に耳を傾けたくなった。
もちろんジェット・リーの超絶アクションは一見の価値あり。とにかくスゴイ。アクションシーンのエグさに対して拒否反応を示している人もいるようだが、それはジェット・リーにしてみれば「我が意を得たり」であるらしい。曰く、「愛や責任がともなわない武術はただの暴力であるということを伝えたい」何を今更と言う人、ちょっと待って欲しい。現代に生きる我々の周りをみて、この当り前のことに気づいていない人のなんと多いことか。
決して監督や脚本の時点で意図したものではないだろうが、この映画はあ激しいアクションシーンとヒューマンなドラマ部分を無理やりな感じに同居させているところに何か感じさせられるものがあった。
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ダニー・ザ・ドッグ
監督: ルイ・レテリエ
出演: ジェット・リー 、モーガン・フリーマン 、ボブ・ホスキンス 、ケリー・コンドン 、ディラン・ブラウン
評価: ★★★★
それにしても、あの、車の横っ腹に突っ込まれるというドッキリシーン(フォーガットンとかでもあった)、勘弁して欲しい。心臓に悪いから。