フォーガットン

9歳の息子を飛行機事故で亡くしたテリー(ジュリアン・ムーア)は、ある日写真やアルバムから息子の姿が消えていることに気がつくが……。 (Yahoo!ムービー)

昨今、食傷気味だった「主人公妄想もの」とは180度違って、本作は主人公だけが知っている(気づいている)もの、であった。ストーリーの軸となる設定は20年前から世界(特にアメリカ)で噂されたネタなので、ある程度理解しやすいのではないか。
 話のテーマは親子の絆の強さといったところで、自分が親であるかというところでも作品に対する共感の程度が違ってくるようだ。筆者は親ではないのだが、比較的好意的に面白みを感じることができた。

 作中、何度か「ドーン」とびっくりさせられる場面があるのだが、「そんなに大胆なのかよ」と笑ってしまった。黒幕が登場しないことに不満を述べている人もいるが、そういう人は登場したらしたで、「ちゃちだ」「リアリティが無い」等々感想が湧き上がるのでは?まあ、リアリティ云々言ったらあの演出はできないけれど。
 かなり超越した存在ということで「コンスタンティン」の神と演出が似ているかもしれない。人の目に触れる「彼」は
あくまで下っ端なんだね。

 意外さの方向性が「ドリームキャッチャー」ぽい。前半部分は結構面白かったと思うんだけど。

・・・壁の絵ぐらい消せよ。いや、あの拉致の仕方からすると意外と大雑把だし・・・
なんにしろ「実験」に向かない人種(?)だな。

                        1. +

フォーガットン
監督: ジョセフ・ルーベン
出演: ジュリアン・ムーアドミニク・ウェストゲイリー・シニーズ 、アルフレ・ウッダード 、ライナス・ローチ
評価: ★★★