コンスタンティン

ストーリー: かつて2分間だけ自殺に成功したことで、天国行きを閉ざされたジョン・コンスタンティンキアヌ・リーブス)。天国に行くために自らの特殊な能力を生かして、悪魔払いのエクソシストとなるが……。(Yahoo!ムービー)
「マトリックス」のキアヌ・リーブスがヒーロー然としない主人公をばしっと演じている、新しい「救世主」の物語。

 監督は、ミュージック・クリップで活躍中のフランシス・ローレンス監督。ということで、映像は本当にキレイだ。CGの使い方が上手い。ついつい技術を使うためのCGになってしまっているものが多いが、本作では「こんな映像が撮りたい」という欲求の成果として映像ができているように思う。個人的には、ガブリエルの再登場シーンがとても印象に残った。技術的にはたいしたことはないだろうが、観客の印象に残るというのは、監督としては「してやったり」といったところだろう。

 ストーリーも飽きずに一気に見られた。キリスト教的世界観の基本を抑えておけば、さほど悩むところなく、「コンスタンティン」の世界に入っていけるだろう。端々にちりばめられているドッキリシーンもアクセントになって好印象だった。ガブリエルの扱いとか、キリスト教国で大丈夫だったかな?などと心配してしまうが、演じたティルダ・スウィントンはかなり はまっていた。性別のない「天使」という役柄にぴったりの人だと思う。

 そのほか、「あれ?マトリックスのパロディか?」というシーンもあったりして、クスリとさせられることも。
「最後」まで見逃さないようにしよう。

                        1. +

コンスタンティン
監督: フランシス・ローレンス
出演: キアヌ・リーヴスレイチェル・ワイズ 、シア・ラブーフ 、ジャイモン・フンスー 、マックス・ベイカー
評価: ★★★