笑う大天使(ミカエル)

母の死後、生き別れになっていた大金持ちの兄(伊勢谷友介)と再会し、聖ミカエル学園に転校してきた史緒(上野樹里)。庶民育ちの彼女は上流階級の生活に困惑するが、ひょんなことで“猫かぶり派”の和音(関めぐみ)や柚子(平愛梨)らと仲良くなる。そのころ、世間ではお嬢様ばかり狙う誘拐事件が多発し、学園にも危険が迫っていた。(Yahoo!ムービー

 川原泉の同名コミックの映画化。原作は未読で予備知識なしで鑑賞した。お嬢様学校に入った庶民、という少女漫画“伝統”の設定のなか、主役の上野樹里をはじめ、関めぐみ平愛梨といった若手俳優が楽しそうにやっていた。

 設定そのほか、基本的には荒唐無稽であるが、「そういう話」なので問題は無い。しかし、予算なりの演出の工夫や独創性が欲しかった。ものが飛び散る場面などに用いられる「下妻物語」などを髣髴とさせるスローモーション、ファイナルファンタジーの数段下を行く質の悪いCGなど半端な金を使うなら他に注力したほうがいいと思わせる場面が多々あった。3人のアクションシーンなどはわりと出来が良かった(本当に強そう)だけに、どうも勿体無いという感想。

 今回奇しくも舞台挨拶のある回での鑑賞となった。監督の小田一生はじめ上野樹里関めぐみ平愛梨 、伊勢谷友介 といった面々が登場。中でも伊勢谷友介が結構面白そうな人物であるというのが新しい発見。

撮影日誌

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笑う大天使(ミカエル)
監督: 小田一生
出演: 上野樹里関めぐみ平愛梨 、伊勢谷友介
評価: ★★