劇場版 仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト

 近未来。人間のほとんどはオルフェノクと化し、世界はスマートブレイン社によって支配されていた。生き残った人間の数は、わずか2千人余。最後まで希望を失わず、レジスタンス活動をつづける“人間解放軍”の象徴・園田真理は、乾巧が救世主・ファイズとして帰ってくることを固く信じていた。しかし、スマートブレインの総攻撃の前に消えた巧の消息は未だつかめていなかった。解放軍の水原や草加雅人はもはや真理の言葉に耳を貸さず勝手な行動を繰り返していた。一方、オルフェノクの中にも人間との共生の道を模索して解放軍に接触を試みる者も出てくるが…。(Yahoo!ムービー
 TVで鑑賞。平成の仮面ライダーは硬派なストーリーのものが多いらしいが、筆者はほとんど見た事がなかった。この作品は公開時に一部でストーリー(というか舞台設定)が話題になっていた記憶があったので、これはいい機会とばかりに見ることにした。

 オルフェノクというのは半獣半人のような新人類みたいなものらしいのだが、この作品世界ではこのオルフェノクに世界は支配されており人間は絶滅寸前だ。ここまで1種族が減ってしまうと、まず絶滅確定な訳だが、物語上も、おかしな奇跡が起きるわけではない。目の前の危機を何とか脱したところで終了。しかも数少ない楽観要素(味方)をすべて失ってしまう・・・。んー、子供向きの作品にしてはかなりハードなラストだ。主人公は最後に希望を残すポジティブな台詞を言って終わるのだが、製作者サイドはどういう意図でこの作品作ったのだろうか。ターゲットははじめから大人だったということか。

 細かい演出などは週末の早朝番組クオリティだが、結構楽しんで鑑賞することができた。一連のTVシリーズ見たくなってしまった。

                        1. +

劇場版 仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト
監督: 田崎竜太
出演: 半田健人芳賀優里亜黒川芽以速水もこみち 、溝呂木賢
評価: ★★★