非日常的な彼女

高校生のチョルス(チョン・ウンイン)とエラン(チェ・ミンソ)は、酔ったはずみで関係を持ち、子供が出来てしまう。生まれた子供はチョウォン(ユ・スンホ)と名づけられるが、エランは無理やり子供をチョルスに預け、姿を消す……。(Yahoo!ムービー)

ヒットした映画の恩恵にあやかろうと言う配給サイドの思惑が前面に押し出された邦題(笑 原題は「DON'T TELL PAPA」であり、内容も親子愛が主題で、主役は子供。非日常的なのはむしろ父親である。「彼女」は冒頭ではいかにも他の作品から影響を受けたと思しき暴れっぷりを見せるが、あとはあまり存在感もないし、魅力的な言動をするわけでもない。『亡国のイージス』にいろいろな意味で「謎」の役で出演していたチェ・ミンソがなぜこの作品でここまでサービス満点なのか?というところが非日常的。

 男性陣がおっさんのまま何の工夫も無く高校生のころも演じているのだが、あまりに違和感がありすぎて、わざとやっているのか?とか穿った見方をしてしまい、話に入っていきづらい。
 いわゆる良い生活をしているわけではないが愛情に恵まれて賢く素直に育った息子と、図らずも授かった息子を愛情いっぱいに育てる父親のお互いを思いやる生活が本作の見所。クライマックスのオチなどはべたべたで観客の予想をそのままやって見せると言う古典芸能みたいな作りだったりする。

 それにしてもヒロインが顔をしかめて相手役の男の首を絞める、見たいなポスターの構図、もうちょっとひねったらどうなんだろう?と思うのだが。韓国のラブストーリーはこんなのばかりだよなぁ。メインターゲットにあわせて、あえて変えないのかな?それに本作のポスターはチェ・ミンソの写りが良くない。

とても関係ないが、チェ・ミンソ大河内奈々子に似ている気がする。

                        1. +

非日常的な彼女
監督: イ・サンフン
出演: チョン・ウンイン 、ユ・スンホ 、チェ・ミンソ 、イム・ホ 、イ・ウンギョン
評価: ★★