いま、会いにゆきます ブックレビュー
筆者は映画を見てからこの原作を読んだ。この本の、というよりは映画「いま、会いにゆきます」の感想になってしまうが、「映画は上手にブラッシュアップされているな」と思った。
原作のほうでは秋穂はちょっと言い訳がましい。相手が好きになったから好きになったみたいなことをいっている。物語の中にちりばめられたエピソードや登場人物の心情など、普通は映画化のために省略されてしまうものだが、この作品の場合は違っている。
映画化によって各エピソードの関係やちょっとした台詞、役者のしぐさによって、より深みを増している。原作のほうはもうひとつこなれていないというか、本をたくさん読む人には物足りないかもしれない。
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いま、会いにゆきます
原作: 市川拓司
評価: ★★