バグダッドカフェ

 この映画を見たのは私がまだ大学生の頃だったでしょうか。 「いい映画だ。」と友人に聞いていましたが、内容については全く知らないで見ました。

 ストーリーとしては私の予想とは違いましたが、とても良かった。 この映画には、愛情を感じさせるものがたくさん詰まっています。愛情の形はさまざまで、友情だったり、男女の愛情だったり、親子みたいな関係もあったりで。 中でも一番すばらしく描かれていたのは、「女性同士の友情」でしょう。私自身は男なので、よくわからないというのが本当のところですが、女性の友情って育ちにくいと 言われますよね。実際,私の周りにも二人でいるときは"めちゃ仲良しっ"みたいな顔していて相手がいないところではお互い陰口言いまくり!みたいな人がいます(笑)。といっても男でも誰にでもいい顔して いてその人のいないところでは噂話と陰口ばかりという人もいますが・・・。

 自分がその人より上に行きたいと欲した場合、自分が努力して上に行くか、相手を引き摺り下ろして自分が 相対的に上に行くか2つの方法が考えられますが、彼の場合は後者といえるでしょう。自分の自信のなさやコンプレックスをごまかす為に噂話をする事で自分が優位にたっているかのような錯覚を得、自分を慰めているわけです。
あと友情より恋愛命という人が多いのも女性にありがちなのかもしれません。

 おっと、話を映画に戻しましょう。ここに出てくる主役の二人は、友情を深めていきますが、あるとき袂を分かたなくてはならなくなります。しかし、残った一人がピンチのとき、彼女は再び現れる・・・。
けんかをしないのが仲良しなのではなく、けんかができる、そして仲直りできるのが本当の友情なのだと確信させてくれます。 ストーリーだけでなく、映像や音楽もとてもいいです。私はサントラを車で聞いたりしています。

ぜひぜひ!の、お勧めの一本です。

                        1. +

バグダッドカフェ
監督: パーシー・アドロン
出演: マリアン・ゼーゲブレヒト、CCH・パウンダー、ジャック・パランス
評価: ★★★★★