木更津キャッツアイ 日本シリーズ

21歳の若さにして余命半年と宣告されたぶっさん。一度はあの世に片足を突っ込むも、驚異的な生命力で甦り周囲を驚愕させたあの時から半年後の夏。いまでもぶっさんは死を目前にしていることなど微塵も感じさせないほど元気。野球とビールに明け暮れ、バンビ、マスター、アニ、うっちーたちいつもの5人で相も変わらずつるんでいた。そんなある日、地元・木更津での大規模なロックフェスティバルを計画していた氣志團が、前座のバンドとしてキャッツたちを指名する。ぶっさんはさっそく自らの作詞作曲による新曲作りに励むのだった。 (Yahoo!映画

 低視聴率ドラマが放送終了後に人気が出て映画までたどり着いた作品。宮藤官九郎 の脚本で好みが分かれるところだが、ドラマは筆者好みだった。さて映画は?

 映画もハチャメチャだが、ドラマのテイストを生かしつつ、ほろりとするところも在り、楽しめた。この作品は死を目前にした主人公が普通(といっても普通じゃないけれど)に生きる姿を描いており、生きることへの賛歌、普通の大切さ、すばらしさが、ど真ん中にあり、この普遍性が枝葉の目茶苦茶を観客にポジティブに受け取らせる力を持っているのだと思う。

 今ではそれぞれ経験を積んで演技も達者になってきた主役の5人のそのまま成長過程を見ることができる

                        1. +

木更津キャッツアイ 日本シリーズ
監督: 金子文紀
脚本: 宮藤官九郎
出演: 岡田准一櫻井翔酒井若菜岡田義徳佐藤隆太 、塚本高史阿部サダヲ山口智充 、嶋大輔 、三宅弘城平岩紙哀川翔氣志團ユンソナ 、須之内美帆子 、古田新太森下愛子小日向文世薬師丸ひろ子内村光良
評価: ★★★