シムソンズ
北海道常呂町の高校に通う女子高生、伊藤和子（加藤ローサ）は、無為な日々を過ごしていた。ある日、和子は98年長野冬季オリンピックに出場した地元の英雄、加藤真人（田中圭）が、TVニュースに映っているのを見る。（Yahoo!ムービー）
ソルトレークオリンピックにカーリング競技に出場した北海道の少女たちの実話に基づく青春ストーリー。「シムソンズ」は実在のカーリング女子日本代表チームで、そのメンバーに扮するのが、加藤ローサ、藤井美菜、高橋真唯、星井七瀬。
基本は青春ドラマに良くあるダメチームが紆余曲折を経て成長していく物語。筆者はこの手の話にめっぽう弱いのだが、例に漏れずかなり楽しく見ることができた。
力をあわせることや、純粋に仲間を思うこと、好きなことに夢中になること。大人になるにつれてだんだん難しくなってしまうことを真正面から体当たりする姿に感動するとともに、自らを省みる。自分もこうだったはず、自分の中にこういう部分は残されているはず、そう思い起こして動き出したくなる。
配給側も思いもしなかったであろうトリノでのカーリングチームの活躍と盛り上がりに、後押しされるように話題になった本作は、映画館もかなりの盛況であった。仮令それがなくても作品の力は確かなもので、ヒットしていただろうと思う。
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