レイクサイド マーダーケース

湖畔の別荘に集まった3組の家族と塾の講師は、中学受験を控えた子供のために勉強合宿を行っていた。参加者の一組の並木俊介(役所広司)と美菜子(薬師丸ひろ子)は別居中だったが、受験のために、仲の良い夫婦を演じていた。そこへ俊介の愛人が現れ殺害される……。(Yahoo!ムービー

 東野圭吾の「レイクサイド」の映画化。原作を未読なので筆者にはわからないのだが、展開などが違うらしい。

 出演者は豪勢で、柄本明などは不気味さ満点で雰囲気は良い。が、どうも彼らの行動の元にある、事件の核心部分が弱く感じてしまって消化不良。結局「○○○が△したに違いない」という予想によって皆が行動している。これはいくらなんでも、おかしくないか?一人ぐらいそんなはずないって思わないか?

 このタイプのミステリーは、やはりひたすら緻密である必要があると思うのだが、演出として加えたであろう描写がその緻密さを壊している気がする。気になるところはたくさんあったが、ラストシーンなど、どう考えてもあのようにはならないよね。

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レイクサイド マーダーケース
監督: 青山真治
出演: 役所広司薬師丸ひろ子柄本明 、鶴見辰吾 、杉田かおる
評価: ★★