ギミー・ヘブン

両親と死に別れ、養父母も次々に不審死をとげる麻里(宮崎あおい)は共感覚の持ち主。盗撮サイトを運営する新介(江口洋介)は、共感覚者のために恋人や親友にも理解されない孤独を抱えていた。ある日サイトで異変が起きて以来、彼の周囲で不可解な事件が起こり始める。(Yahoo!ムービー

 プロットと出演者に惹かれて観にいった。ところどころきれいな映像があってその点は良かったのだが、脚本と演出が弱い。

 大きな流れは大体予想がついてしまい、しかも大事なところが説明的な台詞であっさりと処理されてしまったな、という印象だ。かと思うとやけに長まわしで撮られたシーンもあり、それが筆者的にそこまでする必要があるのか?と思わされるところだったりして、バランスの悪さが感じられた。

 クライマックスの映像美がなければ星を減らしたいところ。最近の映画やCMでよく使われる手法ではあるが、江口宮崎のかけ合いとあいまって良いシーンになっていた。

 ラストはなんだか残念。

                        1. +

ギミー・ヘブン
監督: 松浦徹
出演: 江口洋介 、安藤政信宮崎あおい小島聖鳥肌実
評価: ★★★


リニューアルオープンしたばかりのユーロ・スペースはまだ完成しきっていないビルの中にあり、新しい建材のにおいがしていた。前の回であった舞台挨拶が押したため、30分くらい遅れての上映で、かなりの人が狭いロビーにごった返し、騒然としていた。上映後は隣でやっていた舞台挨拶目当てと思しき人と本作の次回の客などさらに多くの人がすし詰めで、大変なことになっていた。