アメノナカノ青空

病弱なミナ(イム・スジョン)は病院を退院し、念願の女子高に通い始める。ある日彼女のマンションの下の階にカメラマンのヨンジェ(キム・レウォン)が引っ越して来て、ミナに猛アタックを仕掛けるが……。(Yahoo!ムービー

ミナとヨンジェのほか、ミナの母親役のイ・ミスクの好演が作品を佳作に押し上げている。

 筆者は事前の宣伝文句に振り回されて、作中の良さを半分にして見てしまった。予告編を作った連中に文句を言いたい。(なので、ここではその予告がどんな内容か書かない。知らずに見たほうが素直に感動できる)

 ミナとヨンジェの心の通いあっていく過程も丁寧に描かれているが、何より母娘間の絆の強さが暖かく描かれており、こちらも保護者のような視線でミナを見てしまう。自分の運命を知ってしまったときの悲しみより、母親のことを思って前向きに生き抜くミナをはじめ、母親もヨンジェも皆人のことを思って行動しているのがとても好ましく思った。

 主人公は体にある障害を抱えているのだが、彼女の運命とそのことが直接関わっているのかは明確にはされていない。しかしこの障害を、彼女の一部として包み込み、いとおしむヨンジェの姿に心が温かくなる。

                        1. +

アメノナカノ青空
監督: イ・オニ
出演: イム・スジョン 、キム・レウォン 、イ・ミスク 、キム・インムン 、キム・ジヨン
評価: ★★★