ALWAYS 三丁目の夕日

東京下町の夕日町三丁目に住む鈴木家に、集団就職のために上京してきた六子(堀北真希)が住み込むことになる。また鈴木家の向かいにある駄菓子屋の店主(吉岡秀隆)も、見ず知らずの少年の面倒を見ることに……。(Yahoo!ムービー

もともとそれほど見ようと思っていなかったのだけれど、職場の人間が複数薦めてくれたので劇場へ。

 昭和33年当時の町並みや未来への希望を誰もが胸に抱いていた頃の様子が温かく描かれる。未来への希望を描きづらくなってしまった昨今、人の温かみを感じられなくなってしまっている今だからこそ、といった感じで映画化されたのだろう。
 観客も普通の映画に比べてかなり高齢の方が多かったように思う。

 原作の漫画を筆者は読んだことがない。茶川はもっと嫌な奴なのか?パンフに掲載されたインタビューでは、茶川を演じた吉岡秀隆に対して監督が言ったらしいが筆者はこいついい奴だな、と思いながら見た。本作に登場するキャラクターはみな分かりやすい基本設定の上に性格が積み上げられているので、見ていてリラックスしていられるし、そこに起きるエピソードも温かく見ていられる。
 我が強くてすぐに怒る鈴木も自らに非があると判ればちゃんと詫びる。初めて見たシュークリームを傷んでいるで知りつつ食べてしまい、食中りを起こす六子。
 大笑いでもないし、号泣するわけでもないが、クスクス、じんわりと気分よく鑑賞することができた。

                        1. +

ALWAYS 三丁目の夕日
監督: 山崎貴
出演: 吉岡秀隆堤真一 、小雪 、堀北真希三浦友和、薬師丸ひろこ、奥貫薫、 マギー
評価: ★★★★