サマータイムマシン・ブルース


とある大学のSF研究会の部室には、前日にクーラーのリモコンが壊れ、猛暑に悩む部員たちがいた。ところが彼らは部屋の隅にタイムマシンがあることを発見、「昨日に戻ってリモコンを取ってこよう」ということになり、乗り込んでみるが……。 (Yahoo!ムービー)

踊る大捜査線』シリーズなどで有名な本広克行監督作品。

 予想以上に面白かった!無理に笑わせようという感じでは無いのだが全篇笑いどころが満載で、実に楽しい時間がすごせた。ストーリーの作りも上手くできていて、原作となった舞台を作ったヨーロッパ企画の舞台を是非観に行こうと誓った筆者である。

 ストーリーのはじめは監督曰く「タルイ」そうだが、筆者としてはまったくそんなことは無く、これから起こるハプニングの前兆として(実際はハプニングの真っ只中なわけだが)、そのダルーい雰囲気が、あー大学生!という感じでよかった。また、後述する舞台挨拶で監督の言葉もあり、かなり集中して見ていたので、その後のストーリーも1.3倍くらい楽しめたかもしれない。

 全体を乱暴にまとめると「上手いことまとめる」話で、物語がパズルのように組みあがっていくスタイルが好きな人には楽しめると思う。さっきから「楽」という文字が何度も出てくるが、まさにこの「楽」という字が良く似合う作品であった。
 小道具、というか重要な役割を担うタイムマシンは、舞台ではドラえもんタイプらしいのだが、映画ではH.G.ウェルズのタイムマシンモドキに。映画好きにはそのモドキっぷりも小さな笑いの種。(最初は亀型だったとか・・・)

 バカ最高。

 さて、公開を楽しみに待っていたので公開初日に渋谷に見に行ったのだが、1回目の1時間前に行ったにもかかわらず、余裕の売り切れ。驚きつつ2回目を購入するも、すでに110番代であった。それもそのはずこの日の渋谷は舞台挨拶があったのだ。
 図らずも本広克行監督のほか、瑛太 、上野樹里真木よう子川岡大次郎 、ムロツヨシ、佐々木蔵之助 が登場。
筆者のすぐ隣を通って舞台上へ。割と小さめな劇場であることも手伝ってかなり間近に挨拶を見ることができた。男性陣も格好良いしムロツヨシの盛り上げも楽しかったが、驚いたのが上野樹里真木よう子両氏の顔の小ささと美貌ぶりであった。上野樹里はもともと元気な感じで女優さんとして結構好きといった感じだったのだが、実物を見ると相当にキレイで驚いた。そして真木よう子に見とれることしばし・・・
 司会は持ち回りでやっているそうで、この日は瑛太。しかし本広監督が舞台脇の指示を受けて時間調整をしていたりして、保護者感が出ていてなんとなく微笑ましかった。

                        1. +

サマータイムマシン・ブルース
監督: 本広克行
出演: 瑛太 、上野樹里与座嘉秋川岡大次郎 、ムロツヨシ 、真木よう子
評価: ★★★★