感染

映画

「怖い」というよりは、「気持ち悪い」というのが感想。前振りの展開が非常に長く(不気味な雰囲気を演出する意図があったのかもしれないが)、いつになったら怖くなるんだろう・・・と我に返ってしまった。

　怖さの演出もカメラのパンから引き返すとそこに人が立っているとか、大きな音とかで、先に解ってしまう感じが強かった。これも作品世界に観客を引きずりこむことができていれば有効な手段だと思うのだけれど、どうにもグロさばかりが先にたってしまい、ジャパニーズホラーの真骨頂ともいえるジワリとした怖さがなかった。

　物語の終盤にきて、どうもストーリーが破綻してしまっているような気がする。僕の読解力不足なのか？意図的なものなのか？は、解らないけれど。

　期待していたのでちょっとがっかりしたのだけれど、よくよく監督を見直してみれば、落合正幸さんでした。
落合監督といえば「催眠」と「パラサイトイヴ」。あとは世にも奇妙な物語でちょくちょく見られますが、本当にあたりはずれが激しいです。（と、僕は思ってます。）次作に期待！

                        1. +

感染
監督：落合正幸
出演：佐藤浩市、高嶋政伸、星野真理、羽田美智子、南果歩、佐野史郎、真木よう子、木村多江、モロ師岡
評価： ★