千里眼

 同じ原作者の松岡圭祐作品『催眠』と同じ時空間の話しで、女性自衛官岬美由紀と緑のサルと名乗るテロ集団の戦いを描いた作品。

 映画化の話を聞いて、原作を先に読みました。原作では岬美由紀は既に臨床心理士(カウンセラー)として活動しており、それなりの実績を残していますが、映画版ではまだ自衛隊員で、友里佐知子と出会うのも初めて。また、少女えりとの関係も初対面。映画の長さ(約2時間)に収めるため、原作でしっかり描かれていた主人公と周囲の人々との関係が希薄になってしまっていて残念でした。話しの一番大事な秘密もいきなりわかっちゃうし。 よその映画批評HPで原作を呼んでいない人の評価を読みましたが、あまり良くなかった。確かにあれじゃわからないよね。作り手の人は原作読んだりしてるから、いろいろとはしょっちゃっても大丈夫に感じるんですよね。

『催眠』がこわくて面白かったのでもう少し何とかならなかったのか?と思います。

ただ、水野美紀さんファンには良いプロモビデオになっているかも。きれいで背が高くて、英語の発音もそこそこ、アクションができる。と、女優水野美紀の今後の仕事増にはつながるか。

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千里眼
監督: 麻生学
出演: 水野美紀黒木瞳、柳葉敏郎
評価: ★★