DEATH NOTE デスノート 前編
「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ」と記されたノートを拾った夜神月(藤原竜也)は、興味本位で他人の名前をノートに書き込んでしまう。その名前の人間の死を目の当たりにし、最初は恐怖を覚えた月だったが、やがて理想的な世の中を作るべく凶悪犯たちの名前を次々とノートに書き始める。(Yahoo!ムービー)
大人気コミックの映画化。前後編に別れ、後編は秋に公開。
原作は未読(鑑賞時)だが、大きな流れとしては主人公と周囲との知能戦で、かなり楽しむことができた。原作の2〜3巻あたりまでが映画化されているらしい。主人公はデスノートの持ち主で、次々に犯罪者を殺していくので、もちろん殺人者として警察から追われることとなる。次々に襲い掛かる追っ手の、鮮やかに裏をかいて逃げ延びていく主人公。ノートの使い方のルールはいうまでもなく原作者の考えたものではあるのだが、上手くできているなぁと素直に感心した。
(その後MI3を鑑賞するも本作に並ぶべくもない・・・といった感想だった)
筆者の考えかたは主人公(キラ)のライバルとして登場してくるLと同じで、キラは単なる殺人者であるというもの。割とすぐに自分の立場を脅かすもの、すなわち犯罪者でないものを殺してしまうというところからもその思いは強まったが、たとえ凶悪犯が相手であっても自らが裁きを与えるというような傲慢な思考には賛同できない。
鑑賞後、原作を大人買いして読破した。原作は大きく2部構成になっていて後半かなりグダグダになるものの、終わり方も含めて満足のいく作品だった。
キラ(月)のキャラクターは原作と映画ではかなり違うように思う(原作の2部になってからのキャラクター(の変化)に近いかもしれない)。原作が醒めきった感覚である種の諦念を胸に抱いた状態の人物であるのに対し、映画のほうは犯罪者のところに乗り込んだり、結構熱い。
この話を後編にまとめるのはまず無理なので、後編がどのようなストーリーになるのか楽しみ。
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DEATH NOTE デスノート 前編
監督: 金子修介
出演: 藤原竜也 、松山ケンイチ 、瀬戸朝香 、香椎由宇 、細川茂樹、戸田恵梨香
原作: 大場つぐみ 、小畑健
評価: ★★★★