ベクシル 2077 日本鎖国

日本発の3Dアニメーション作品。『ピンポン』の曽利文彦監督。

21世紀初頭、世界市場を独占した日本のハイテク技術は危険視され、国際規制の対象となった。 これに猛反発した日本は国連を脱退し、鎖国を強行。それから10年間、ハイテクを駆使した完全なる鎖国により日本の実像は厚いベールに隠された。 2077年、日本に潜入した特殊部隊の女性兵士ベクシルは、異様な光景を目撃する。(Yahoo!映画
 日本伝統のセルアニメになれた日本人が気持ち悪いと思わない3Dアニメのギリギリの線を狙って独自の表現を工夫して撮ったそうで、ハリウッドの奇怪な人間よりはかなりまし。
ただしそれも主要な人間のみで、その他大勢のなかには気持ち悪い人間も。

 物語は強引なところも多いが、ハリウッドのSFアクションがOKなら十分に楽しめる。実際ハリウッドなら所謂実写でやるんだろうなあ、とトランスフォーマーを見た後の筆者は思うのであった。
 主人公はベクシルだが真にこの物語はマリアの物語である。

 ラスト日本民族が残念なことに・・・これに対して野暮なツッコミを入れても無意味。人としての誇りを最後まで捨てずに行きぬいたアリアと全ての原因となり、最後まで人間だった斉藤。果たしてどちらが人らしかったのか、そこにこの作品の答えがある。

                        1. +

ベクシル 2077 日本鎖国
監督: 曽利文彦
出演: 黒木メイサ 、谷原章介 、松雪泰子 、柿原徹也朴路美大塚明夫櫻井孝宏森川智之柿原徹也
評価: ★★★