神のロジック人間のマジック

 ここはどこ?何のために?世界中から集められ、謎の"学校"で奇妙な犯人当てクイズを課される〈ぼくら〉。やがてひとりの新入生が〈学校〉にひそむ"邪悪なモノ"を目覚めさせたとき、共同体を悲劇が襲う―。

 主人公とその仲間たちは子供で、そこで展開される推理や論理構築が稚拙だなと思いながら、読み進んだ。しかしそれらが全て計算しつくされた展開なのだ。

 この結末と細かく張り巡らせられた伏線が、すばらしい。

                        1. +

神のロジック人間のマジック
著者: 西澤 保彦
評価: ★★★★