不都合な真実
地球の温暖化によって引き起こされる数々の問題に心を痛め、人々の意識改革に乗り出すべく、環境問題に関するスライド講演を世界中で行うアメリカ元副大統領アル・ゴア。そんな彼の勇気と希望に満ちた闘いを追いながら、人類が滅亡するまでの真実のシナリオを明らかにしていく。(Yahoo!映画)
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、『不都合な真実』の中で紹介される映像は、そこで主張される事柄の確かな論拠となって胸に響く。
一部語り手であるゴアの宣伝ともいえる表現が散見されるものの、『不都合な真実』自体の深刻さのリアリティが削がれるものでないことは明確に感じ取ることが出来る。
世界的な問題である環境問題の、もっとも大きな汚染の源となっているのがアメリカであるということを『不都合な真実』の中では語っているが、裏を返してアメリカ国民が立ち上がることでプラスに転化される影響の大きさとして訴えているのが見事。人間自分のことをこれでもかと非難されれば自分が悪いと判っていても反発したくなるもの。それよりも自分が世界を救えると感じられたほうが行動は起こしやすくなるだろう。
映画としては「ひたすら講義を受けている形」であったり、「問題を認識した後の行動の指南がエンドロールに入ってしまっている」「『詳しくはWEBサイトへ』形式」などいただけない部分もあるのだが、この問題を知らしめるという意義に賛同して☆4つ。
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