椿山課長の七日間
幸せな家庭生活を送る椿山課長(西田敏行)は、勤務先のデパートで脳溢血のために突然死してしまう。しかし、現世に未練を残し死んでも死にきれない椿山は、あの世の“中陰役所”に頼み込み、3日間だけ現世に戻ることを許してもらう。あの世からこの世に舞い戻った椿山は、生前の姿とは似ても似つかない絶世の美女(伊東美咲)に姿を変えられていて……。(Yahoo!映画)
浅田次郎の原作を映画化。突然死したサラリーマンが、3日間だけよみがえるが、その姿は絶世の美女だった・・・。主人公の椿山課長は西田敏行。しかし、ほとんどは、よみがえった美女の姿である伊東美咲が演じている。西田の台詞が随所に入ることと、奇天烈な設定ゆえに伊東の演技のつたなさを逆手に取っておかしくも切ない作品となっている。
『電車男』(あー、彼女はドラマのほうだった)と言い、普通じゃないキャラでこそ彼女の起用価値が活かされるというか。ビジュアル的には本当に美しい(笑
物語は、この世に舞い戻った3人がそれぞれの現世へのけじめをつける話。一人はヤクザで残してきた子分たちの将来を心配する。もう一人は生き別れた本当の親との面会を望む。そして椿山は突然死してしまったがゆえに愛する妻と子のことが心配でならない。親子の愛や家族の間の秘密など、現世で椿山が直面するエピソードは、まさに厳しい現実と切ない真実で、年齢を重ねた今見たからこそ感じる部分が大いにあった。
それにしても思うのが余貴美子の芸達者ぶり。魅力のあるおばさん、イイ女、どうしようもない女と見事に演じ分け、いつも役柄その人と思わせられる。
國村隼はどうにも胡散臭くて最後まで裏があるに違いないと思いながら見ていた(笑
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椿山課長の七日間
監督: 河野圭太
出演: 西田敏行 、伊東美咲 、成宮寛貴 、和久井映見 、市毛良枝 、桂小金治 、須賀健太 、志田未来 、渡辺典子 、沢村一樹 、綿引勝彦 、伊藤大翔 、松田悟志 、青木崇高 、西尾まり 、茅島成美 、藤村俊二 、余貴美子 、國村隼
評価: ★★★