タイヨウのうた

太陽の光にあたれない“XP(色素性乾皮症)”という病気の薫(YUI)は、学校にも通えず、唯一の生きがいは夜の駅前広場で路上ライブをすることだった。そんなある日、彼女は孝治(塚本高史)という青年と出会い、急速に親しくなっていく。しかし、孝治に病気のことを知られてしまった薫は、初恋も歌もあきらめてしまう。(Yahoo!ムービー

 いわゆる難病ものであるが、全体に流れる空気感は魅力的。
 筆者は横浜出身で中高は湘南エリアの学校に通っていた。そのためスクリーンに映し出される場所に馴染みの場所が多く、思い入れが強くなっているかもしれない。青春時代を思い起こさせるような映像に引き込まれた。(スクーター二人乗りで江ノ島から横浜駅前までの移動はチョット無茶だと思うが(笑。 )

 主人公薫役のYUIは歌が本業であるが、演技もなかなか魅力的でかわいらしいなというのが、感想。しかしなんといっても本領発揮なのは歌う場面だろう。映画の中で歌を歌う場面というのはいろいろな作品で見てきたが、筆者の中では本作はかなり上位に入っている。薫がセッションする場面で、筆者はグッと来た。個人的にはクライマックスより目頭が熱くなったのには筆者自身意外な驚きであった。

涙、涙にならず、「生きて生きて、生きまくる」というポジティブな姿勢が清清しく、良い後味の残る良作であったと思う。(観客は涙涙の人が多数いた)

 公開当初のに鑑賞した。その後テレビドラマも放送しているが、イメージとしては映画のほうが断然それっぽい、と思う。ドラマ版はドラマの独自展開であって別物なのであるが。

                        1. +

タイヨウのうた
監督: 小泉徳宏
出演: YUI 、塚本高史 、麻木久仁子 、岸谷五朗通山愛里
評価: ★★★★