Vフォー・ヴェンデッタ

第3次世界大戦後、ファシズム国家と化したイギリスで、夜の街で秘密警察に捕まったイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、仮面の男“V”(ヒューゴ・ウィービング)に救われる。国を憎み、恐怖政治を憂う“V”は、国民を暴君の手から解放する野望をイヴィーに打ち明けるが……。(Yahoo!ムービー)

 コミック原作であるが、その語るところは深い。世界でデモやテロがたくさん起きている昨今このような作品をあえて作るところにも製作陣の意図を感じる。

 作中“V”は一度も仮面をはずさず、映画の冒頭でもその仮面に象徴される意志こそが大切であり、人が死んだあともその意志は継がれていくのだということをはっきりと主張する。この作品をテロ礼賛と取るか、反独裁映画と取るか。大事なものを守るためなら暴力は認められるのか?悪い政府を倒すためならテロも認められるのか?悪とは?正義とは何か?作品は観客に問いかける。訴えかける。考えてみろと。

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Vフォー・ヴェンデッタ
監督: ジェームズ・マクティーグ
出演: ナタリー・ポートマンヒューゴ・ウィーヴィングスティーヴン・レイスティーヴン・フライジョン・ハート
評価: ★★★★