マイ・ボディガード

解説: A.J.クィネルのベストセラー小説『燃える男』を映画。

ストーリー: 生きる希望を失った男ジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、メキシコシティでボディガードの職を得る。実業家の娘ピタ(ダコタ・ファニング)を護衛することになった彼は、聡明な彼女と次第に心を通わせ合うようになるが…。(Yahoo!ムービーより抜粋)

 リュックベッソン監督の「レオン」と比較されることも多いこの作品。本作自体の評価も良いものが多いように思う。
しかし、残念ながら筆者の心にはあまり響かなかった。

 確かにデンゼル・ワシントンダコタ・ファニングは上手い。でも、筆者は鑑賞しながら「上手いなぁ、ダコタ・ファニング」と思ってしまった。作品の中に入れなかったんだよね。二人が心を通わせていく件もじっくり見せてもらったけれど、それでも二人の関係性というものに深まりを感じることができなかった。そのせいで作品後半の残酷なシーンに肯定的な真情を抱けず、不快感が募ってしまう結果となった。

 一因として、ピタが攫われっ放しでただ囚われているだけということがあるかもしれない。ナタリーポートマン(マチルダ)のような少女側からのアクションがないことで、「暴れまわるジョン・クリーシー」という情景に収縮してしまっているように見えるのだ。

 ジョンよ、ピタに癒されたんじゃないのか?聖書読んでいたんだろ?なぜそこまで酷いことができる?ピタはそんなやり方を望んでいるのかい?
そんなことばかり考えてしまった。

                        1. +

マイ・ボディガード
監督: トニー・スコット
出演: デンゼル・ワシントンダコタ・ファニングクリストファー・ウォーケンラダ・ミッチェルマーク・アンソニー
評価: ★★